「草原の大きなとびら」について

草原に建つ2棟の東屋のような建築の提案です。計画は、小さなキオスクと、ガーデンファニチャーを収納したサンルームを想定したものでした。ただ、建築の中にそうした機能や空間があるというよりも、小さな建築があることで、まわりに広がる漠然とした草原に、リビングルームのようなまとまりが感じられるようになるといいな、と思いました。大きな扉が動くと、扉のあいだに広くて明るい部屋が生まれたり消えたりするような、そんな風景を想像しています。(中山英之)