とびらプロジェクトとは?


2008年に開催された実施コンペ「六花の森 Tea House Competition」において最優秀賞に選ばれたにもかかわらず、着工間近で中止になってしまった「草原の大きな扉」を建てる。これが本プロジェクトの目的です。今後2010年を目途に、この建築にふさわしい場所や、条件にかなう新たな施主、事業主を探しだし、「草原の大きな扉」の実現を目指します。
建設直前まで進んだ「草原の大きな扉」は、突如中止されてしまいました。実施コンペで選ばれた案が実現されないままに終わることは決して珍しくありません。建築は、社会や状況の変化に影響を受ける存在だからです。しかし、建設費が一千万円に満たないこの建築は、有志の活動でプロジェクト化することが可能であると考えられます。そしてこの活動は、建築の実施コンペに対する問題提起であるとともに、若手建築家が実作を生むチャンスを拡げていく社会的なアクションでもあります。 本プロジェクトが目指すのは、建築にかかわる私たちの具体的な行動によって、主体的に建築を実現する状況をつくり出し、建築を生み出す力となることです。それは、いかなる時代においても、建築の社会的な価値をはっきりと示していくことにつながるはずです。皆さんのご協力をお待ちしています。





設立の経緯

2008年に開かれた「六花の森 Tea House Competition」(審査員・五十嵐淳)では、山英之氏の「草原の大きな扉」が1等に選ばれました。中山氏と五十嵐氏は主催者と協力して準備を進めていましが、同年6月、関係機関との「すり合わせ」が不調に終わったことを理由に、主催者から実施中止が発表されました。主催者の発表が自社ウェブサイトへの掲載にとどまったことや、中山案に寄せる期待も大きかったことから、この結末は失望を持って迎えられました。 「とびらプロジェクト」は、この案を過去のものとせず、具体的な行動によって現実の建築とするために、中山氏と五十嵐氏の同意と協力のもとでスタートしました。




運営方法


とびらプロジェクトは、事務局、事業主・敷地を提供してくださる方、そして賛同者・サポーターのみなさまそれぞれの行動によって進められていきます。ご協力をよろしくお願いいたします。








事務局概要
事務局所在地 : 京都市中京区恵比須町531-13-3F(RAD内)
tel / fax : 075-241-9126        mail : tobira@radlab.info
発起人    : 川勝真一、岡田栄造、山崎泰寛
アドバイザー : 五十嵐淳(建築家、五十嵐淳建築設計事務所)